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リソースの有効活用やコスト削減。ロボットを工場に導入するメリット5選

リソースの有効活用やコスト削減。ロボットを工場に導入するメリット5選

導入コストの高さや、「ロボットが人の仕事を奪うかもしれない」という不安で、ロボット導入をためらっている企業もあるでしょう。 たしかに、ロボットの導入コストは高く、人の配置を再調整する必要がありますが、それを補って余りあるメリットがあります。そこで今回は、ロボット導入によるメリットをご紹介します。

深刻な人手不足や品質管理など、一筋縄ではいかない課題を多く抱える製造業界。企業は人材の確保や作業の効率化が難しくなり、ロボット導入の需要が高まってきています。

しかし、導入コストの高さや、「ロボットが人の仕事を奪うかもしれない」という不安で、ロボット導入をためらっている企業もあるでしょう。

たしかに、ロボットの導入コストは高く、人の配置を再調整する必要がありますが、それを補って余りあるメリットがあります。そこで今回は、ロボット導入によるメリットをご紹介します。

メリット1.人的リソースを有効活用できる

ロボット導入はコスト削減ばかりが注目されがちですが、最も大きなメリットは「人的リソースの有効活用」ができることです。作業員の数を減らすのではなく、人とロボットがそれぞれパフォーマンスを最大化できる配置にするのがポイントです。

精密さを長時間求められる作業は、人よりもロボットが適しています。人が作業する場合、労働時間が長くなるにつれて集中力も下がり、生産性が低下してしまうもの。さらに身体的な負荷がかかる過酷労働であれば、生産性を一定に保つことはより難しくなります。

一方でロボットを活用すれば、マシントラブルなどがない限り、生産性を一定に保てます。これまで人が担当していた作業をロボットに任せることで、その作業にかかわっていた人をほかの業務に充てることも可能です。

人的リソースに余裕ができれば、新規事業への着手や人員不足だったほかの業務への補充ができます。ロボットと人を適材適所に配置して、人だからこそできる「新しいものを生み出す業務」にリソースを活用することもできるのです。

メリット2.コストを削減できる

ロボット導入による、最もわかりやすいメリットが「コストの削減」でしょう。コストの中でも大きな比重を占めるのが、人にまつわるコスト。特に「人件費」はどんな企業でも強く意識せざるを得ません。

ロボットは人が苦手とする長時間の単純作業が得意なので、高速かつ正確に作業を行えます。単純作業を人からロボットに変更すれば、同じ稼働時間でも生産量の増加が見込めるでしょう。実際に大手企業の生産工場も、単調なプレス作業や部品のピッキング作業にロボットを導入し、成果を上げています。

導入コストを考慮すると、ロボット導入に踏み切るのは腰が重いかもしれません。しかし長期的な視点で捉えれば、必要以上の人件費をかけずに済むようになる、工場の生産性が上がるなど、導入コスト以上の利益が生まれるきっかけになるはずです。

メリット3.品質を安定化できる

製造業の人手不足のなかでも、特に深刻なのが卓越した技術を有した熟練工の不足です。育成の難しさや高齢化などを理由に、高品質な製品を扱える熟練工の数が年々減少しています。

人の手で製品を作っている工場への影響は著しく、製品の品質は作業員の熟練度によって左右されがちです。しかしロボットに熟練工のノウハウをインプットすれば、機械のオペレーティングによって、若手作業員でも高品質な製品を作れるようになります。

もちろん、オペレーターを育成したり、ロボットが設計通りに稼働するように設定する必要があります。しかし、新たな人材を雇用して育成するよりも、はるかに効率がよくなります。

熟練工と若手作業員間での品質安定化で悩んでいるときは、人材育成の検討だけではなく、ロボット導入もひとつの解決策になりえるでしょう。

メリット4.人為的ミスを減らせる

部品を扱うメーカーでは、決められた数量を同封する作業があります。このような単純作業こそ、ロボットの得意分野です。

単純作業を長時間繰り返している作業員は、集中力が徐々に落ちてきます。たとえ経験豊富な作業者であっても、長時間の労働は集中力が途切れてしまうもの。集中力が低下すれば、ふとした瞬間に些細なミスをおかします。

作業にかかわっている人が多ければ多いほど、人為的ミスをおかすリスクは高まります。仕事にミスはつきものですが、できるだけ数を減らしたいのが責任者の本音。

単純作業をロボットに移行するとミスが完全に無くなるわけではありませんが、人為的ミスをおかすリスクを格段に減らすことはできます。

メリット5.導入プロセスで事業の見直しや、社内での連帯感ができる

ロボットを導入するためには、現場の課題を正確に把握する必要があります。どの工程にロボットを導入するのが最も効果的なのか検証し、導入コストによるリスクも検討しなければなりません。

この導入までの準備期間を時間的コストとして捉えてしまいがちですが、この期間は、事業の見直しができる期間でもあります。課題の整理や導入コストを検討し、課題の原因はどこにあるのか、本当にロボット導入が事業を成長させるのか頭をひねる。まさに事業全体を見直す機会でもあるのです。

また導入を検討する際は、多角的な視点から判断できるようにするため、幅広い部門のメンバーでチームを結成するのが望ましいとされています。チームで課題を共有しあい、解決に向けてプロジェクトを進めていくことで、社内の連帯感を生み出す効果もあるでしょう。

メリットやデメリットを比較しながら、ロボット導入を検討しよう

今回は「人的リソースを有効活用できる」「コストを削減できる」など、ロボット導入によるメリットをご紹介しました。しかし、今回ご紹介した項目は、数多くあるメリットの一部です。より具体的な製造業現場の課題解決まで取り上げれば、ロボットがもたらすメリットは計り知れません。

国もロボット導入による製造業の活性化に力を入れており、一定の条件を満たした企業の導入費用に対して補助金を支給しています。金銭的な理由で導入を検討していなかった企業は、そうした補助金を上手に活用するとよいでしょう。

関連記事:ロボット導入は補助金を活用!知っておきたい受給対象事業と申請時のポイント

ロボットを導入するときは、事業の状態やメリット、デメリットを正確に把握したうえで、検討してみてください。

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